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頭痛の実態:頭痛の診療ガイドラインより

頭痛に関して改めて勉強しないといけない機会があったので一般の方とも情報共通もかねてブログにしました。(片頭痛の患者さんで普通の消炎鎮痛剤だと痛みが残ってしまい、かつトリプタン製剤が使用できない人がいたので) ガイドラインがすでに長編大作であり、すべてを理解するのは神経内科専門医でないと難しいと思います。

 頭痛と言えば、一度は経験したことがあると思います。しかし、一般的な片頭痛と、その他の頭痛の違いについて説明したいと思います。

 診療ガイドラインが公開した興味深いデータを紹介したいと思います。それによれば、日本人の一次性頭痛の有病率というのが次のようになっています:

  • 片頭痛: 約8%

  • 緊張型頭痛: 約22%

  • 群発頭痛: 約0.4%

 ここで、有病率とは何かを簡単に説明します。有病率とは、ある時点を指定して特定の疾病を持つ人口の割合を表しています。この場合、有病率は頭痛を持つ人々の割合を示しています。

 さて、それぞれの頭痛の種類について少しだけ詳しく見てみましょう。


 片頭痛 は特に女性に多く、激しい頭痛と吐き気や光に対する過敏性などが特徴です。また、片頭痛患者の中には不安や抑うつを合併する方も多く、心の健康も気をつける必要があります。片頭痛だけでも分類はかなり細かく、説明がかなり難解です。


 緊張型頭痛 です。これは、全体の22%の有病率を持つ、最も一般的な頭痛です。緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような感覚を伴い、ストレスや肩こりが引き金となることがあります。こちらも不安や抑うつと関連が深いと考えられています。


 そして最後に、比較的少数の人々が経験する、群発頭痛 です。有病率は0.4%と少ないですが、群発頭痛は眼周囲~前頭部、側頭部にかけての激しい頭痛が数週から数ヵ月の期間群発することが特徴です。頭痛発作中は落ち着かず興奮したような状態になる人が多く、動けなくなる片頭痛とは対照的です。私は群発頭痛の人は診療した事はないです。

 

 頭痛は私たちの生活の質を大きく低下させる可能性があります。それぞれの頭痛の種類を理解し、適切な治療法を選ぶことが重要です。


 今回は一次性頭痛と言ったもののアウトラインをお示ししました。二次性頭痛もたくさんあり、脳出血や髄膜炎等の緊急性のある頭痛が含まれています。


 頭痛の診療と言えば緊急性のある頭痛(くも膜下出血や脳出血・髄膜炎等)をまず見分ける必要があります。(見分けるのが本当に難しい事がある。) 片頭痛に関しては抗体医療があります。少し前までは鎮痛剤とトリプタン製剤というのがありましたが、近年抗体医療が出てきました。 片頭痛は中年くらいまでがメインの病気なので(年をとると自然と改善することが多いらしい・こういったところは喘息と似ているなと思いました。)、仕事を含めた日常生活に支障をきたしている可能性が高く、薬剤を含めた総合的な対策が大事です。 

 

 頭痛に関しては、頭痛があるにも関わらず医療機関を受診する人が少ないそうです。頭痛で困っている方はお近くの医療機関で相談してみて下さい。

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