一時期、話題になった副反応:複合性局所疼痛症候群はHPVワクチンとの関連性はないとされています。 HPVとそれに関連する疾患とワクチンについてまとめます。
ワクチン名予防するHPVタイプ主な特徴
⚫︎Cervarix(サーバリックス🄬)
HPV16, 18子宮頸がんの主要な原因となるHPVタイプ16と18を予防します。
⚫︎Gardasil(ガーダシル🄬)
HPVタイプ6, 11, 16, 18子宮頸がんだけでなく、外陰部や腟のがん、そして尖圭コンジローマ(性器いぼ)等の予防効果があります。
⚫︎Gardasil 9(シルガード9🄬)
HPVタイプ6, 11, 16, 18, 31, 33, 45, 52, 58より多くのHPVタイプをカバーしており、子宮頸がん(このワクチンは更に広範囲に子宮頸がんの予防ができる可能性があります。)・尖圭コンジローマ・外陰癌・肛門癌等の予防効果があります。
1. 子宮頸癌とHPV
子宮頸癌は、高リスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)が持続感染することで発症します。HPVの感染は性的接触によるものです。実際に癌を発症するのは稀ですが日本では年間10,978(2018年)が発症し、2,887人(2020年)が死亡するほどの重大な健康問題となっています。また、たとえ死に至らないまでもごく初期を除いては子宮摘出となる可能性があり、そ場合は妊娠や出産への影響はもちろん、排尿障害等の後道症により日常生活に支障をきたすこともあります。初期に診断されて、円鈼切除術等を受けた場合であっても、その後の妊娠では切迫早産や早産のリクが高くなるといわれています。子宮頸癌は、若い女性から年齢の高い女性まですべての年代の女性が思する可能性がありますが、近年 20~30代で増加しているのが特徴です。
2. 尖圭コンジローマ
低リスク型HPVの感染によって、良性の抗戦(いぼ)が生じる場合があります。HPV6型および11型が90%以上を占めます。治療は複数回必要なことがあり、予防できるならした方が良いです。
3. 咽頭癌とHPV
咽頭癌の増加もHPV感染と関連しており、この癌もワクチンで予防できる可能性があります。
4. HPVワクチンのがん予防効果
HPVワクチンは子宮頸癌の予防に効果があるだけでなく、咽頭癌・肛門癌・外陰癌の予防にも効果が期待されています。
まとめ 基本的には今からHPVワクチンを注射する人はシルガード9🄬が良いと思います。単純に予防できるウィルスが多いので 副反応も3種類のワクチンで大きな違いはなく、安全性は高く接種部位の痛みや腫れ・発熱・頭痛等が出ることがあります。日本においては男性が4価のHPVワクチン・女性が9価のHPVワクチンが適応となります。 HPV感染は多岐にわたる健康問題を引き起こす可能性があります。ワクチン接種は、これらの問題の予防において重要な役割を果たします。最新の情報やガイドラインについては、専門の医療機関にて確認をして下さい。
<個人的意見>
今回、参考にしているサイトは非常に良いですが医師の私がみても内容が難しいし読むのが大変だと感じます。あと、リスクに配慮しすぎている感じがします。どんな事でもそうですが、現時点ではある程度リスクをとらないと何も得られないと思います。例えば健康に良いとされる運動も筋トレもやっている最中にどこかを痛める可能性もあります。有酸素運動も走っている最中に不整脈等で倒れるかもしれません。年をとれば運動していて転倒して骨折して寝たきりになるかもしれません。 リスクは何をリスクと感じるかは一人一人全く違うので、個人が判断していくしかないと思います。 エビデンスのあるワクチンは確率的に病気が減るのだから、税金で無料にした方が良いのではと思います。そっちの方が医療費が安くなるんじゃないかと思います。
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