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たくや いわさき

たくや いわさき

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登録日: 2023年8月21日

記事 (110)

2026年1月15日5
忙しい人の運動は“短くていい”。2024‑2025メタ解析で見えた最小ライン
忙しい人ほど「運動処方」が難しい「運動が大事なのは分かる。でも時間がない」 ——これは患者さん側だけでなく、説明する側の現場感でもあります 。 ただ、2024〜2025年にかけてのシステマティックレビュー/メタ解析を眺めると、短時間でも“効きどころ”を押さえれば、心肺体力(VO₂max)だけでなく血圧や血糖にも一定の改善が期待できる、という見方はかなり整理されてきました。 この記事では、エビデンスの“傾向”を噛み砕き、忙しい人に提案しやすい最小ラインの組み方をまとめます。 まず用語をそろえる(ここだけ読んでもOK) • HIIT:きつい運動と回復を交互に行う「高強度インターバル」。 • MICT/ゾーン2:一定ペースの中等度有酸素(いわゆる“息は上がるけど会話はできる”強度)。 • VO₂max/VO₂peak:心肺体力の代表指標(測定法により表記が分かれる)。 • HbA1c:過去1〜2か月の平均的な血糖の目安。 • HOMA‑IR:インスリン抵抗性(効きにくさ)の指標。 「時間がない」は、運動をやめる理由になる? 外来で運動の話をすると、だいたい次の返事が返ってきます。...

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2025年12月16日1
成人ワクチン接種と認知症リスク:いまの結論
高齢者ワクチンが「認知症も減らすのか」が気になる方向けです。最近の複数研究や大規模データから、実務で使いやすい要点だけを抜き出します。 【要点】 • 帯状疱疹・インフル・肺炎球菌・Tdap接種者は未接種より認知症が少ない傾向(概ね2〜3割減)。 • 帯状疱疹ワクチンは、とくに効果が大きい可能性があり、自然実験では約20%のリスク減少。 • 一方、UKの大規模研究では「ワクチンに明確な予防効果はない」と報告され、解析上のゆがみも示唆。 【どう解釈するか】 • いま言えるのは「成人ワクチンが認知症リスクを下げている可能性は高いが、因果関係と効果の大きさはまだ不確か」という段階。 • 認知症予防の主役は教育、運動、血圧・糖尿病管理、禁煙などで、ワクチンは「プラスαのボーナス」と位置づける。 【次の一歩】 • 65歳以上では、インフル、帯状疱疹、肺炎球菌、Tdapの追加接種など、現行スケジュールをまず確実に完了させる。

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2025年12月8日1
「揚げ物」を我慢する前に。中性脂肪を下げるための医学的に正しい優先順位
健康診断で「中性脂肪が高め」と言われると、多くの人は揚げ物を我慢しようとします。 ですが、本当に先に減らしたいのは「脂肪」ではなく「糖」とお酒です。 肝臓は、余った糖を材料に中性脂肪を作る「工場」です。 この新しく脂肪を作る働きをDNLと呼びます。 De novo lipogenesisの略です。 清涼飲料やお菓子が多いほど、この工場はフル稼働します。 お酒は中性脂肪を作るスイッチを入れ、血液からの片づけも遅らせます。 まず見直したいのは次の3つです。 ・甘い飲み物を水・お茶・無糖コーヒーに替える ・間食の量と回数を減らす ・晩酌を減らすか、休肝日をつくる 肉の脂のとりすぎはLDLコレステロールを上げます。 一方、青魚の油(EPA/DHA)は中性脂肪を下げる方向に働きます。 週に数回は魚を選びましょう。 中性脂肪150〜499mg/dLなら、こうした工夫だけで改善することもあります。 500mg/dL以上や糖尿病がある場合は、自己判断せず主治医に相談してください。 まずは「揚げ物を我慢する」より「甘い飲み物とお酒を減らす」を優先してみませんか。

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