体組成とは？

体組成とは、私たちのからだが何でできているか、その構成成分のことです。主に「筋肉」「脂肪」「骨」の3つの要素のバランスを指します。 体重やBMI（体格指数）だけでは、これらのバランス、つまり「からだの中身の質」までは詳しくわかりません。例えば、同じ体重でも筋肉が多い人と脂肪が多い人では、健康状態や見た目の引き締まり方が大きく異なります。

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DEXA法による体組成測定とは？

DEXA法は、骨密度測定にも用いられる精度の高い技術です。エネルギーの異なる2種類の微量なX線を全身に照射し、それぞれの組織（筋肉・脂肪・骨）がX線をどれだけ吸収するかを分析することで、からだ全体の、そして各部位（腕、脚、体幹など）の筋肉量、脂肪量、骨量を正確に測定します。 家庭用の体組成計よりもはるかに詳細かつ正確なデータが得られるのが特徴です。

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なぜ体組成を知ることが大切なの？

• 健康状態のより良い指標に： 体脂肪率、特に内臓脂肪の量や、筋肉量のバランスは、生活習慣病（糖尿病、高血圧、脂質異常症など）のリスクや、加齢に伴う筋力低下（サルコペニア）の評価に重要です。

• ダイエットやトレーニング効果の正確な把握： 体重の変化だけでなく、「脂肪がどれだけ減ったか」「筋肉がどれだけ増えたか」を数値で確認できるため、目標設定やモチベーション維持に繋がります。

• リハビリや栄養療法の評価： 治療による体組成の変化を客観的に評価し、より効果的なプランニングに役立ちます。

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どうやって検査するの？

1. 検査台の上に仰向けに寝ていただきます。

2. 測定中は体を動かさず、リラックスした状態を保っていただきます。機械のアームが体の少し上をゆっくりと移動しながら、全身をスキャンします。

3. 検査時間は通常10～15分程度です。痛みは全くありません。

4. 金属類（アクセサリー、時計、ベルトのバックルなど）は、測定に影響するため外していただきます。検査着に着替えていただくこともあります。

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何がわかるの？（検査結果）

検査結果からは、以下のような詳細な情報が得られます。

• 全身の体脂肪量・体脂肪率

• 全身の筋肉量（除脂肪量）

• 全身の骨量（骨塩量）

• 部位別（右腕、左腕、右脚、左脚、体幹部など）の筋肉量・脂肪量： 体の左右差や、特定の部位の筋肉・脂肪のつき方がわかります。

• 内臓脂肪面積（測定可能な機種の場合）： 生活習慣病のリスク評価に重要な内臓脂肪の量が推定できます。

これらのデータをもとに、医師や管理栄養士が健康状態の評価や、今後の食事・運動療法についてアドバイスを行います。

どんな人が検査を受けると良いの？

• 健康診断で肥満やメタボリックシンドロームを指摘された方

• 生活習慣病の予防・改善に取り組んでいる方

• 効果的なダイエットや筋力トレーニングを目指す方

• アスリートやスポーツ愛好家で、パフォーマンス向上を目指す方

• 高齢の方で、筋肉量の減少（サルコペニア）が気になる方

• 栄養状態の評価が必要な方

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検査の準備と安全性について

• 通常、食事制限はありません。

• 放射線について： DEXA検査で使用するX線の量は非常に少なく、日常生活で自然に浴びる放射線のごく一部程度です。例えば、東京-ニューヨーク間の飛行機で浴びる宇宙からの放射線量よりも少ないと言われています。安全性は十分に考慮されていますのでご安心ください。ただし、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、必ず事前にお申し出ください。

 

DEXA法による体組成測定は、ご自身のからだを客観的かつ詳細に知るための優れたツールです。体重という数字だけにとらわれず、健康的なからだづくりや生活習慣の改善にぜひお役立てください。 ご興味のある方、詳しい説明をご希望の方は、お気軽に医師にご相談ください。

​さらに詳しく知りたい方は、YouTubeやブログをご覧ください。

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