上鶴間内科クリニック
内科・呼吸器内科
胸部レントゲン
胸部レントゲン検査は、健康診断などでもよく行われる、胸部の状態を調べるための基本的な画像検査です。X線(エックス線)という目に見えない光を使って、肺、心臓、大血管、肋骨などの「影絵」のような写真を撮ります。
検査のご案内

どんな検査?
専用の撮影室で、機械の前に立っていただき、胸の写真を撮ります。洋服や下着に金属やプラスチックなどがあると、写真に写り込んでしまうため、検査着に着替えていただくことがあります。
なぜするの?
咳が続く、痰が出る、熱がある、胸が痛い、息苦しいなどの症状がある場合に、その原因を調べるために行われます。また、症状がない場合でも、健康診断などで肺がんや結核などの病気の早期発見のために行われることもあります。
どうやって検査するの?
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検査室に入り、上半身の衣服や、ネックレス、湿布、カイロなどを外し、必要であれば検査着に着替えます。
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撮影装置の前に立ち、胸を板にぴったりとつけます。
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スタッフの合図で、「息を吸って、止めてください」と言われますので、数秒間だけ息を止めていただきます。(息を止めることで、肺が広がり、写真がぶれずに綺麗に撮れます)
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撮影は一瞬で終わります。「楽にしてください」と言われたら、呼吸を再開して大丈夫です。
検査全体にかかる時間は、お着替えなどを含めても通常5~10分程度です。痛みは全くありません。
何がわかるの?
レントゲン写真を見ることで、以下のようなことがわかります。
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肺の病気: 肺炎、肺結核、肺がんなどの炎症や腫瘍(かげ)、胸水(肺の周りに水がたまる)などがないか。
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心臓の大きさや形: 心臓が拡大していないか(心肥大など)。
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大血管の状態: 大動脈の形などに異常がないか。
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骨の状態: 肋骨や鎖骨などに骨折がないか。
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その他: 横隔膜の状態など。
検査の準備と安全性について
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特別な食事制限などはありません。
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上記の通り、金属類や湿布などは外していただきます。髪が長い方は、肩にかからないようにまとめていただくと助かります。
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放射線について: レントゲン検査ではごく微量の放射線を使用しますが、これは病気の診断や早期発見という大きなメリットのために必要なものです。検査による放射線の量は、私たちが日常生活で自然界から浴びている放射線量と比べても低いレベルであり、安全性は十分に考慮されていますのでご安心ください。妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、必ず事前にお申し出ください。
胸部レントゲン検査は、短時間で済み、痛みもなく、肺や心臓などの胸部の情報を得るための非常に有用な第一選択の検査です。 咳や発熱などの症状がある場合はもちろん、定期的な健康チェックのためにも重要です。ご不明な点や、放射線について心配なことがあれば、遠慮なく医師にご質問ください。