上鶴間内科クリニック
内科・呼吸器内科
男女で打とう!HPVワクチン
当院では、子宮頸がんをはじめとするHPV関連疾患の予防を目的とし、女性だけでなく男性の皆様にも接種機会をご提供いたします。
使用ワクチン: 9価HPVワクチン「シルガード9」
接種回数: 原則3回接種(初回、2ヶ月後、6ヶ月後)※1回接種でも可
□なぜHPVワクチンが必要なのか
ヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉によって感染する非常に一般的なウイルスです。日本では毎年約1万1千人の女性が子宮頸がんを発症し、約2,900人が命を落としています。特に若年女性の罹患が増加傾向にあることが深刻な問題となっています。
HPVは子宮頸がんだけでなく、以下の疾患の原因にもなります。
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女性: 子宮頸がん、外陰がん、膣がん、中咽頭がん、肛門がん
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男性: 中咽頭がん、肛門がん、陰茎がん、尖圭コンジローマ(性器イボ)
男性がHPVに感染すると、自身の健康リスクとなるだけでなく、パートナーへの感染源となる可能性もあります。そのため、男女両方への接種が感染拡大防止には不可欠です。
□対象者と接種費用
女性の方
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定期接種対象: 小学6年生~高校1年生相当の女子(無料)
男性の方
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対象年齢: 9歳以上の男性(主に中高生~20代を想定)
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接種費用:24,000円(税込)
※45歳以上の方は有効性データが限られるため推奨いたしません。
□9価HPVワクチン「シルガード9」について
当院では最も予防効果の高い9価HPVワクチンを使用します。従来の2価・4価ワクチンと比較して、子宮頸がんの原因となるHPVの80~90%を予防可能とされています。
男性への9価ワクチン接種について: 現在日本では男性への9価ワクチンは未承認ですが、海外90カ国以上で承認されており、日本でも2024年11月に承認申請が行われています。当院では最新のエビデンスに基づき、十分な説明と同意のもとで男性にも9価ワクチンを使用いたします。
□安全性について
HPVワクチンの安全性については、世界中で豊富なデータが蓄積されており、重篤な副反応は極めて稀であることが確認されています。当院では以下の安全対策を講じています。
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接種前の十分な問診と体調確認
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接種後15~30分間の待機観察
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救急蘇生セットの常備
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副反応発生時の迅速な対応体制
一般的な副反応として、注射部位の痛みや腫れ、軽度の発熱などがありますが、通常数日で改善します。
□接種の流れ
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予約: お電話にて事前予約。※公費接種の場合、3日前までにはご連絡下さい。
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来院: 予診票記入、医師による問診
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接種: ワクチン接種実施
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待機: 15~30分間の経過観察
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次回予約: 2回目・3回目の接種日程調整
□よくあるご質問
Q: なぜ男性も接種する必要があるのですか?
A: 男性もHPV関連のがん(肛門がん、中咽頭がん、陰茎がん)を発症するリスクがあります。また、男性が接種することでパートナーへの感染を防ぐことができ、社会全体での感染拡大防止に貢献できます。
Q: 副反応が心配です
A: 重篤な副反応は極めて稀です。世界120カ国以上で使用されており、安全性が確認されています。当院では万全の安全対策を講じて接種を行います。
Q: 性交渉経験がある場合でも効果はありますか?
A: はい、効果が期待できます。すべてのHPV型に感染している可能性は低く、未感染の型に対する予防効果があります。
□当院の想い
HPVワクチンは「打てば命を救えるワクチン」です。世界では多くの国で接種率80%以上を達成し、実際に子宮頸がんの発症率が大幅に減少しています。
当院では、地域の皆様の健康を守るため、男性への接種も勧めております。一人でも多くの方にHPVワクチンの重要性をご理解いただき、ご自身と大切な人の健康を守る行動を取っていただければと願っております。



