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たくや いわさき

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登録日: 2023年8月21日

記事 (118)

2026年5月22日7
「熱は下げない方がいい」は、半分しか合っていない
風邪をひいて熱が出る。 すると、必ずと言っていいほどこの言葉が出てきます。 「熱は免疫反応だから、下げない方がいい」 「解熱薬を飲むと、治りが遅れる」 体温計の数字を見ながら、薬の箱を握りしめて迷う。 飲んでいいのか、我慢すべきなのか。 結論から書きます。 つらくないなら、無理に下げなくていい。 つらいなら、飲んでいい。 体温の数字ではなく、本人のつらさで決めてください。 「熱を下げると風邪が長引く」は、本当か 発熱が体の防御反応の一部であること自体は、否定しません。 体温が上がると免疫細胞の働きが変わり、病原体に対抗しやすくなる。 この生物学的な筋書き自体は、教科書にも載っています。 ただ、ここで多くの人が一段飛ばしている論点があります。 「発熱に意味がある」ことと、「解熱薬を飲むと風邪が長引く」ことは、別の話です。 2023年、急性の上気道・下気道感染症における解熱薬の影響を検討したシステマティックレビュー・メタ解析が発表されました。 Nicolas Mらによる研究で、1,466本の文献から25本のRCTを組み入れ、回復までの時間、発熱の持続、症状の持続、副作用などを比較した...

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2026年5月7日10
【緊急解説】ハンタウイルスがクルーズ船で集団発生――本当に注目すべきは「船内でどう広がったのか」
猛虎弁で超要約 今回の話、要するにこうや。 ハンタウイルスって、普通はネズミ由来の病気なんや。 ネズミの尿とか糞とか唾液が乾いてホコリになって、それを吸い込む。これが王道ルートや。ネズミを触ったとか噛まれたとかより、「ネズミの糞尿ホコリを吸った」が一番イメージに近い。 せやから普通は、 「船で何人も出ました」 「え、船内にネズミおったんか?」 「倉庫とか食料庫とか荷物とか上陸装備が汚染されとったんか?」 って考えるわけや。 でも今回ややこしいのは、南米由来のアンデスウイルスかもしれん、という点や。アンデスウイルスはハンタウイルスの中では例外的に、濃厚接触で人から人へうつることが過去に報告されとる。 つまり今回の分岐はこれや。 A:ネズミの糞尿ホコリを複数人が吸っただけなのか B:アンデスウイルスで、同室・看病・濃厚接触の人にうつったのか 船は閉鎖空間やから、どっちも起こりうる。 そこが不気味なんや。 ただし、ここで「世界中に広がるんか?」と考えるのは早い。ハンタウイルスはコロナやインフルみたいに、電車や職場でポンポン広がるタイプではない。WHOも、一般社会へのリスクは低いと見とる...

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2026年4月27日2
太る自由心理・経済・時間・食の4つの自由から読み解く肥満
私の今度のAmazonKindleで出版予定の本の前書きなります。 前書き 「太ったのは自分のせいでしょう」——この言葉が、そのまま通用する時代ではなくなった。 肥満は長いあいだ、食べすぎた人の自己責任として片づけられてきた。けれど、その理解はもう古い。 WHOはいま、肥満を、遺伝、神経生物学、食行動、健康的な食事へのアクセス、市場の力、そして環境が複雑に絡み合って生じる、慢性・再発性の疾患として捉えている。日本肥満学会もまた、現代の肥満を自己責任で片づける考え方は誤りだと明示している。  2025年12月にWHOが公表した初の成人肥満GLP-1ガイドラインは、GLP-1療法の長期使用を条件付きで推奨した。けれど、そこで本当に強調されたのは薬の強さではない。薬だけでは、この問題は解けないということだ。必要なのは、健康的な環境をつくること。リスクの高い人を早く守ること。生涯にわたって、人を中心にしたケアを続けることだった。  日本肥満学会の整理も、その方向性と響き合う。日本ではBMI25以上を「肥満」とするが、それだけで一律に治療対象にはしない。健康障害を伴うか、内臓脂肪蓄...

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