新しい肺炎球菌ワクチン「プレベナー20®」の安全性についてのお知らせ
- たくや いわさき
- 8月12日
- 読了時間: 3分
はじめに
当院は肺炎球菌ワクチンは高齢者のみ対象/小児接種は行っておりません。
今回は、新しく使われるようになった肺炎球菌ワクチン「プレベナー20®」の安全性に関する最新の報告について、皆さまに分かりやすくお伝えしたいと思います。
当院でも、お子さんやご高齢の方の健康を守るために肺炎球菌ワクチンの接種を推奨していますが、「新しいワクチンは少し心配…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。 先日、製薬会社(ファイザー社)から、このワクチンが実際に使われ始めてからの安全性に関する調査結果が報告されましたので、その内容を要約してご紹介します。
調査の概要
この報告は、ワクチンが発売された2024年8月30日から2025年2月28日までの約6ヶ月間に集められたデータに基づいています。
調査対象期間: 2024年8月30日~2025年2月28日
推定接種者数:
小児: 約45万3千人
高齢者など: 約3万4千人
合計: 約48万7千人
この短期間に、非常に多くの方がこの新しいワクチンを接種していることがわかります。
副反応についての結果
約48万7千人の方が接種した中で、副反応が疑われるとして報告されたのは505件でした。 割合にすると**約0.1%**となり、多くの方で安全に接種ができていることがうかがえます。
報告された副反応の多くは、他のワクチンでもよく見られる一時的なものでした。
【よく見られた副反応】
注射した場所の症状:
赤み、腫れ、痛み、しこり など
全身の症状:
発熱、食欲がなくなる、不機嫌(お子さんの場合)、眠たくなる など
これらは、体の中で免疫がしっかりと作られているサインでもあり、ほとんどは数日で自然に回復します。
重い副反応はあった?
重い副反応として報告されたケースもありましたが、その頻度は非常に低いものでした。 例えば、特に注意して確認されている「アナフィラキシー」や「熱性けいれん」といった症状も報告はありましたが、きわめて稀な件数です。
また、重い副反応が報告された方の中には、もともと別の病気をお持ちの方も含まれており、必ずしもワクチンだけが原因とは断定できないケースもあります。製薬会社や国は、今後も引き続きワクチンの安全性を注意深く確認していく体制をとっています。
まとめ:安心して接種いただくために
今回の報告から、新しい肺炎球菌ワクチン「プレベナー20」は、多くの方にとって安全に接種できるワクチンであるということが確認できました。
肺炎球菌は、特に小さなお子さんやご高齢の方にとって、肺炎や髄膜炎といった重い病気の原因となります。ワクチンを接種することで、これらの病気にかかるリスクを大きく減らすことができます。
副反応のリスクがゼロではありませんが、その多くは一時的で軽いものであり、ワクチンによって得られる「重い病気を防ぐ」というメリットのほうがはるかに大きいと言えます。
ワクチンについて不安なことや、ご自身の体調で気になることがあれば、どうぞご遠慮なく医師やスタッフにご相談ください。一人ひとりに合わせて、最適な接種計画を一緒に考えていきましょう。
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