もしもの時に後悔しないために、帯状疱疹とワクチンのお話
- たくや いわさき
- 2025年7月29日
- 読了時間: 2分
1. 帯状疱疹ってどんな病気?
・子どもの頃にかかった「水ぼうそう」と同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス=VZV)が、何十年も神経に潜んでいて、体の抵抗力(免疫)が落ちたタイミングで再び暴れ出す病気です。
・チクチク・ピリピリした痛みと、水ぶくれを伴う赤い発疹が体の片側に帯状に現れるのが特徴。
2. 実は、3人に1人が一生のうちに経験
・50歳を過ぎると発症率が急上昇。80歳までに約半数がかかるとも言われます。
・糖尿病・がん・ステロイド/免疫抑制薬の服用、強いストレスなども誘因になります。
3. 放っておくと…最大の問題は「帯状疱疹後神経痛(PHN)」
・発疹が治った後も、⚡焼けるような痛み⚡が 3 か月以上続く合併症。
・50歳以上では約1~2割がPHNに移行し、日常生活や睡眠に大きな支障を来します。
4. 早めの受診と治療が鍵
・発疹が出て72時間以内に抗ウイルス薬を始めると、痛みや皮疹の期間を短縮できます。
・痛みが強い場合は、鎮痛薬や神経痛の薬を組み合わせてコントロールします。
5. いちばんの予防策=ワクチン(50歳以上対象)
① 不活化ワクチン「シングリックス®」
・2回接種(2か月間隔) 発症予防効果:50歳以上で約97%
② 生ワクチン「水痘ワクチン(弱毒化)」
・1回接種 発症予防効果:50~69歳で約70%、70歳以上で約50%
6. 相模原市の助成制度(2025年7月現在)
相模原市に住民票のある方は、以下の金額が市から補助されます。

7. Q & A
Q. 帯状疱疹に一度かかったら、もうワクチンはいらない?
A. 再発リスクは残ります。発症から 1 年以上たっていれば接種を検討できます。
Q. 水ぼうそうにかかった覚えがありません…。
A. 90%以上の成人はウイルスを保有しています。ほとんどの大人が発症し得ます。
Q. 副反応が心配です。
A. シングリックス®は腕の痛み・発熱など一時的な反応が多いものの、重い副反応は極めてまれです。帯状疱疹やPHNによる長期間の激痛に比べれば、メリットが大きいと考えられます。
8. まとめ
✔ 帯状疱疹は決して「他人事」ではありません。
✔ 50 歳を過ぎたら、発症リスクも合併症リスクもぐんと上がります。
✔ 相模原市の助成で自己負担を大幅に減らして接種できます。
✔ ワクチンで9割近く防げる今こそ、備えどき。
「痛みのない未来」のために、まずはお気軽にご相談ください。
(参考文献)
・日本皮膚科学会 帯状疱疹診療ガイドライン2023
・NEJM 2015;372:2087-2096
・CDC Shingles (Herpes Zoster) Guidelines 2023
・相模原市保健所 帯状疱疹ワクチン接種費用助成要項(2025.4)



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