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慢性腎臓病とタンパク質摂取の関係:どれくらいが最適?

慢性腎臓病(CKD)を抱える人にとって、毎日の食事選びは大きな悩みの種です。特に「タンパク質」は、健康維持に必要不可欠な一方で、腎臓に負担をかけるリスクもあるため、摂取量や食材の選び方が重要です。ここでは、動物性タンパク質と植物性タンパク質の違いに焦点を当て、CKD患者にとってどちらが良いのか考えてみます。


 2024年に発表された研究によると、CKD患者にとって動物性タンパク質も植物性タンパク質も、適切な量を守ればどちらも有効であることが分かっています。一般的には、動物性タンパク質は生物学的価値が高く、体に吸収されやすいとされています。例えば、鶏肉や魚、卵などの食品には、体に必要な必須アミノ酸が豊富に含まれており、筋肉の維持や免疫機能のサポートに役立ちます。


 一方で、植物性タンパク質は腎臓への負担が少ないと考えられています。大豆や豆類、ナッツ、種子などの食品は、腎機能に優しく、腎臓病を持つ患者にとって理想的な選択肢となることが多いです。さらに、植物性タンパク質には食物繊維やビタミン、ミネラルも多く含まれており、腸内環境の改善や健康全般に役立つ成分も豊富です。


動物性と植物性の違い:

  • 動物性タンパク質: 吸収が良く、必須アミノ酸のバランスが優れているが、腎臓に負担がかかりやすい。

  • 植物性タンパク質: 腎臓に優しく、食物繊維も豊富だが、アミノ酸のバランスが偏ることがある。


研究では、CKDを持つ高齢者において、植物性タンパク質も動物性タンパク質も適量摂取することが重要だとされています。特に、CKDのステージ1〜3では、1.00〜1.20g/kg/日のタンパク質摂取が推奨されており、過剰摂取を避けることが腎臓の健康を守るために大切です。

ただし、ステージ4〜5の進行したCKD患者の場合は、さらにタンパク質摂取量を制限する必要があるため、医師や栄養士と相談しながら食事を計画することが求められます。


日常生活での実践例

  • 朝食には納豆と玄米、昼食には豆腐サラダ豆類のスープを取り入れると、バランスよく植物性タンパク質が摂取できます。

  • 夕食には少量の魚鶏むね肉を加えることで、動物性タンパク質を補い、筋肉の維持をサポートします。


どちらのタンパク質を選ぶにしても、適量を守ることが健康を維持する鍵です。植物性と動物性のタンパク質をバランスよく摂取し、CKDを持ちながらも健康的な生活を続けましょう。


<参考>

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