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開業3年目、エコー検査を導入します。

上鶴間内科クリニックの院長の岩﨑 拓也です。



このたび、リニューアルオープンに向けた取り組みのひとつとして、超音波(エコー)検査を導入することにしました。



今日はその背景と、これから当院がどんな診療を目指していくのかについて書いてみます。


YouTube動画も合わせてご覧ください↓


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採血とレントゲンだけでは、見えないものがある



開業して約2年。


たくさんの患者さんを診させていただく中で、ずっと感じていたことがあります。



採血とレントゲンだけでは、病態の”全体像”が掴みにくい場面がある。



たとえば、「息切れ」「呼吸困難」という訴え。


肺の問題と思いきや、実は心臓が関わっていることも少なくありません。


肺と心臓、あるいはその両方——。


診察・採血・レントゲンだけでは、どちらが主因なのか判断が難しいケースがありました。



肝機能障害や腹痛も同じです。



> 「数値は悪い。でも、体の中で何が起きているのか?」


> 「この痛みは、どこから来ている可能性が高いのか?」



こうした問いに、もう一歩踏み込んで答えるには、身体の状態を“見える形”で確認できる検査が必要でした。



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医療は”当てる”ものではない



よく誤解されがちですが、医療は限られた情報で正解を”当てる”ものではありません。



必要な情報を、適切に積み重ねていく。


そうして診断の精度を高めていく——それが医療の本来のかたちだと思っています。



エコー検査は、その「積み重ね」のための大切なピースです。



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エコー検査でできること



超音波検査には、いくつかの特長があります。



- 放射線の被ばくがない


- 体への負担が少ない


- その場で状態を把握しやすい



当院では、たとえばこんな場面で活用していく予定です。


◯こんな時に

①息切れ・呼吸困難

②肝機能の異常

③腹痛


◯エコーでわかること  

①肺だけでなく、心臓の要素もあわせて評価

②肝臓や胆のうなど、腹部臓器の状態を確認

③原因の見立てを立てるための腹部評価



もちろん、すべての患者さんに一律で行うわけではありません。


症状や診察の結果をふまえて、医師が必要性を判断したうえで実施します。



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検査技師を迎えます


今回の導入にあたり、エコー検査を担当する臨床検査技師を雇用します。



医師の診察に加え、検査の質と安定性を高めることで、患者さんにとってより納得感のある医療を目指したいと考えています。



理想としているのは、こんな流れです。



診察 → 必要な検査 → 状態の把握 → 方針の共有



不安を抱えたまま帰る患者さんが、一人でも減るように。


このサイクルをスムーズに回していきたいと思っています。



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地域の”ハブ”として、もう一歩先へ



当院はこれまで、地域の中で「まず相談できる場所」であることを大切にしてきました。



エコー導入後は、自院の患者さんだけでなく、地域の医療機関からの検査依頼にも対応できる体制を目指します。



日常の診療で生まれる「もう一歩、情報が欲しい」という場面に、柔軟に応えられるクリニックへ。


必要な方が、必要なタイミングで、適切な医療につながるように。



地域の医療資源として、これまで以上に役割を果たしていきたいと考えています。



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エコーは”魔法の道具”ではない



最後にひとつ。



エコー検査は万能ではありません。


でも、適切な場面で適切に使えば、診療の確度を確実に高めてくれる検査です。



次の一手——治療するのか、経過を見るのか、専門医に紹介するのか。


その判断の精度を上げるための、とても心強い武器になります。



運用開始時期や予約方法など、詳細が決まり次第あらためてお知らせします。



引き続き、地域のみなさまの健康を支えるクリニックとして、誠実に診療してまいります。

 
 
 

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